よくある質問
診レールとその機能に関する質問
診レールとは何ですか?
天井クレーンレールの歪みを測定する自走ロボットです。
診レールで計測するメリットは何ですか?
診レールでどんな検査項目が得られますか?
【標準測定 (座標測定) 】
左右レールのスパン長さ、うねり(水平まがり)、左右レールの高低差、レールの勾配
【オプション測定 (画像解析) 】
レール継目の食い違い、レール継目の隙間、亀裂、摩耗など
診レールは最大で何mまで測定可能ですか?
130mまで測距可能です。
130m以上のレールを測定することは可能ですか?
分割測定することで可能です。その場合は、複数の解析結果となります。
全ての天井クレーンのレールに対応できますか?
トップランニング型天井クレーンの30kg~60kgレールに対応しています。
レール、締結部の形状や周囲設備との離隔によっては、天井クレーン以外のクレーンにも対応可能な場合がありますのでご相談ください。
レールの規格が合っていれば測定可能ですか?
レール、締結部の形状や周囲設備との離隔によっては測定できない場合もあります。
まずは、お打ち合わせをして、現場の環境について、図面・写真など、資料のご提供をお願いします。
レールが、フックボルトで取り付けられている場合は測定することが可能ですか?
診レールと干渉しなければ、走行してデータ取得が可能です。
干渉しにくいフックボルト向けの診レールもありますので、まずは、お打ち合わせをして、現場の環境について、図面・写真など、資料のご提供をお願いします。
カメラ・画像に関する質問
点検できるレベルの写真撮影ができますか?
診レールが静止した状態で撮影した静止画像は、専用ソフトウェア「診レールVision」により、レールの継ぎ目の隙間や段差の寸法などが確認できます。
レールの継ぎ目位置など、希望する位置のみを測定することはできますか?
遠隔操作のタブレットから、数値制御以外に、診レールを希望する位置まで、マニュアル操作で移動して撮影・測定することが可能です。
診レールの使用条件・耐性に関する質問
測定精度はどのぐらいですか?
精度は、診レールとセットで採用している測量機(LN-150)の測定精度となります。
・測定精度 ± (3.0+2ppm ×D) mm
Wi-Fiの干渉による不具合はありますか?
診レールのWi-Fi接続は、自動チャンネル選択と電力調整により電波干渉を極力発生しない仕組みになっています。
もし工場内でチャンネルの制限がある場合は、ソフトウェア上で指定したチャンネルのみ使用する設定も可能です。
レールに粉塵、グリスなどが付着していても走行できますか?
粉塵やグリスなどは、事前に取り除いていただけると、安全な走行で正確なデータが取得しやすくなります。汚れの状態は事前に必ず確認いたします。場合によっては測定をお断りする場合もあります。
雨の日は、計測できますか?
診レールは防水仕様ではないので、雨天時の屋外測定は不可となります。
安全性に関する質問
安全対策としてどんな対策を講じていますか?
落下防止措置として、以下2点の対策を講じます。
3つの車輪のうち2つを磁石にしてレールを把持しているため、大型地震などの突発的に下から突き上げる力が働かない限り、落ちにくくなっています。
・万が一落下することに備え、お客様の協力により、レール下に監視人を設置し、ロボット真下に人が立ち入らないように制限します。
※場合によっては、レールスタンションや単管パイプ&ワイヤーなどで落下防止措置をとることもあります。今後の改良により、安全性を高めてまいります。
データ、成果に関する質問
測定結果はどんな形ですか?
歪みを示した帳票(PDF)、数値データ(csv)、写真(jpg)です。
帳票データはどのように管理するのですか?
基本は、PDFや、数値データとしてCSVで出力してお渡しします。
写真データの一覧表示や画像解析できるソフトウェア「診レールVision」の発売も検討しています。
納品物を確認する場合、どのようなPC環境が最適ですか?
現状はPDF、CSV、JPG画像なので、これらのデータが閲覧できればどのPCでも問題ありません。
診レールの価格とサービスに関する質問
計測は、日本全国対応ですか?
日本国内であればどこでも対応可能です。
(交通費・宿泊費等は別途御支給いただきます)
測定費用はどれぐらいですか?
測定費用は、ご依頼内容や測定条件によって異なります。まずは、お打ち合わせをして、現場の環境について、図面・写真など、資料のご提供をお願いします。
1日でどれくらいの範囲を測定できますか?
ご依頼内容や測定条件によって大きく変わります。レールの汚れや干渉物もなく、機器の運搬に障害がない場合は、300m以上(両レールで600m)が可能な場合もあります。逆に環境が厳しい場合や、レールの写真を詳細に撮影する場合は、極端に短くなる可能性があります。事前に綿密な打ち合わせを行い、測定計画を立てて測定距離を割り出します。
一般的な作業時間と作業手順を教えてください
【標準測定 (座標測定)※1 】のみの作業時間は、100m範囲(両レール200m)のレールを測定した場合、設置・測定・帳票出力まで、測定環境が良ければ、3時間程度となります。
ただし、【オプション測定 (画像解析)※2 】を行ったり、レールに汚れや干渉物がある等、測定環境の影響によって、測定機材の運搬や設置が困難であったりした場合は、作業時間が大幅に延長されます。
1. 測定機材運搬
2. 測定機材準備(機材設置・接続・測定軸設定等)
3. 片側レール走行
4. 逆側レールへロボットを運搬
5. 逆レール走行
6. 測定機材片付け
※1【標準測定 (座標測定) 】左右レールのスパン長さ、うねり(水平まがり)、左右レールの高低差、レールの勾配を帳票で示す
※2【オプション測定 (画像解析) 】レール継目の食い違い、レール継目の隙間、亀裂、摩耗などを解析する
診レールのリースや販売はしていますか?
現状は、弊社のスタッフが測定を請け負うサービスで、リースや販売はしておりませんが、今後の事業展開を予定しています。
ソフトウェア「診レール Vision」はいくらぐらいですか?
本ソフトウェアは、現在、レール継目の隙間や段差の寸法抽出、レールの状態確認などに活用し、お客様には正確で信頼性の高いデータを提供しています。将来的には販売も視野に入れており、改良を続けてまいります。
非破壊検査には対応していますか?
お客様のニーズ、およびマーケット規模を想定して検討を続けてまいります。